修理をする際に実際にあった事例などを含めて、アドバイスをさせていただきます。これから修理をする際に参考になればと思います。
自毛の周りが白髪が多くなってきたので、かつらに白髪を入れたい。
これは白髪の量にもよりますが、どの位白髪をかつらに入れるのかがポイントになってきます。
白髪が黒髪に対してすごく目立つと思った方が多く問い合わせが来るのですが、ここでの白髪の増毛のお客様のほとんどのお客様が初めて白髪を入れるって所が肝心なポイントです。
自毛に対しての白髪が目立つと言っても、初めて目に付くので多く感じてしまいかつらに白髪を増毛する所でも思っていたより多く入れてしまう傾向があります。%で言うとかなり多く感じる場合でもかつらに白髪の増毛で3~5%入れるだけでもかなり白髪が増えます。
ここで10%位白髪を入れないとなぁ~~と悩む多くの方は白髪を10%も入れてしまうと多すぎる、かつらの白髪がこんどは目立つ等で、またかつらの白髪を少なく(抜く)しないといけなくなりますので白髪の増毛には気をつけて増毛しましょう。
一番ベストなのはお店の担当に聞いて行うのがベストだと思います。
分け目の所の人工皮膚が壊れたから新しいのに変えたい。
この修理はほとんどのかつら、ウィッグで可能なのですが極稀に一体型と言ってかつら、ウィッグの周りのネット部分と一体になっており交換が出来ないものもあります、交換できるかつら、ウィッグでヒビが入ってそこから毛が抜けて人工皮膚が透けてきて目立つ←この理由が一番多くの修理理由だと思います。
ここでのポイントは、まずそこの分け目の部分のみ修理しても他の周りの毛とあんまり差が出ないか?です。永く大事に使用するのは良い事ですが、人工皮膚交換が何年もしてないかつら、ウィッグで初めて交換って事になりますと、修理から上がってきたものを見ますとそこだけが新しく、周りの毛と比べると目立ってしまう。これだと修理しても不自然になってしまいます、人工皮膚を修理する時は周りの毛も一緒に増毛する事をおすすめします。
かつら、ウィッグの毛が抜けてきたので増毛して欲しい
この修理依頼が一番多いのではないでしょうか。かつら、ウィッグは当たり前ですが、頭皮から生えてる訳ではないので使用していけば少なからず抜けていきます。
何年か使用していて後頭部の所が薄くなってきた、前髪の所のボリュームが落ちてきた等ありますが、増毛依頼でのポイントはまず作成した時のかつら、ウィッグの人毛、人工毛の全体の割合を覚えてると、とてもスムーズに修理ができます。と言ってもほとんどのお客様は覚えてない、または分からないのが現状ですので、かつらのリフォームではまずメンズとレディースに分類してアドバイスします。まずメンズのお客様のかつらの増毛修理の場合ですが、人毛100%で作成してる方はほとんど居ないと思います。これはなんでかと言いますと、人毛の場合自然なのですが毛が絡むのが最大のデメリットなんです。
メンズのお客様の場合昔は取り付け方法がピン、テープと言った簡単な方法が主流でした、今でもいますがこの従来通りのお客様でしたら人毛100%でも問題は少ないと思いますが、今のお客様の取り付け方法が編みこみ、吸着剤に変わってきており、装着中は取り外しが出来ないタイプが多いです、この取り外しができないって事により人毛100%だと毛絡みをするのでとても扱いに難儀してしまいます。
そこでかつらのリフォームでは、まず取り付け方法を聞いてからアドバイスさせてもらってます。編みこみ、吸着剤の方法のお客様ですと、人毛と人工毛を混ぜ合わせるMIXの方法をアドバイスします。
その割合は?と言いますとこれは一概には言えないのですが、お客様のかつらの使用年数やかつらの扱い方などから、使用年数が5年以上で扱いも丁寧なお客様には人毛の割合をなるべく多く入れるのがベストとアドバイスします。
一方まだ使用して1~2年位で扱いも丁寧ではなく、少し面倒くさがりなお客様でしたら人毛の割合は多くても50%までの方が修理して戻ってきた後に永く、ストレス無く使用できると伝えてます。
一方レディースのお客様は、取り付け方法が昔からピンタイプの方法が主流ですので、かつらのリフォームでは人毛100%をアドバイスしてます。
理由としてはメンズとは違いピンの方法ですので取り外しがとても楽、髪が長いので1本1本の毛が目立つ、これはお店によって様々ですが自然が一番だと思っているのでなるべく人毛のみで作成したウィッグを装着した方がとアドバイスしてます。